森美術館（六本木ヒルズ森タワー53階）と東京都および都内の文化芸術施設・機構などが共同開催する国際アートフェスティバル「六本木アートナイト」が17日から19日まで行われた。今年は日本内外の計70組のアーティストが作品を展示。台湾からは、林明弘（マイケル・リン）さんの大型インスタレーションアート作品『窓』が、ジオットハウスと六本木ヒルズのウェスト・ウォーク南のファサードに展示された。
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターによると、同センターは近年、森美術館と良好な関係を築き上げている。その関係から、「六本木アートナイト」に毎年台湾人アーティストの作品を展示している。今回は新型コロナウイルスの影響により、2019年以来、3年ぶりのリアルでの開催となった。
林明弘さんが展示した作品『窓』は、台湾の伝統的な格子窓に用いられる貨幣の模様からインスピレーションを得たもの。芸術や文化、商業活動の拠点として栄える六本木という街に、台湾のイメージを巧妙に融合させた。台湾モダンアートの独創性を十分に発揮した作品である。